14. 「ハゼ掛け」
 
「13.コナラの一本木」で記した通り、2008年から木曽馬の里を離れ開田村の様々な風景に目を向けようと考えた。そしてまず目にとまったのがハゼ掛けだった。

ハゼ掛けは木曽のあちこちで見ることができるが、開田村のハゼは大きく立派である。
都心では見れない風情を漂わせる光景ではあるが、果たしてこんな稲架を追いかけて美しい光に出逢えることができるのだろうか?

半信半疑ながら、あの日、コナラの木が囁いた「開田高原にはもっと美しい光があります。周ってごらん。」の言葉を信じて、ハゼ掛けのある風景を追いかけることにしたのでした。

ここから再スタート。今はもう撤去されてしまった思い出のハゼ掛け。


その不安は見事に打ち消された。

四季折々に見せる表情、、、動くことのないハゼを取り巻く光は無限であり、なに一つ同じ光が無いことに気づかされ、また春から秋にかけては様々な花や植物が取り囲み、冬は雪原の大地に浮かぶ美しい影…。

コナラの丘だけでは見れなかった光景に一喜一憂する。
そしてハゼ掛けを起点として、光芒や白虹など、、、様々な光景を目にしていくことになる。

たった一つの人工物が世界を広げてくれました。

ハゼ掛けのある風景

年々、撤去されて数が少なくなっているハゼ掛け。
諸事情があるのだと思いますが、残されたハゼ掛けのある風景をこれからも撮っていきたいと思います。

2014年 初記



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