1. 「上松小川」
 
2000年7月1日 「写るんです」で撮影

初めて木曽を訪ねた場所が上松小川。時は2000年5月のことである。
目的は知人との渓流釣りであった。私は木曽に向かうのは初めてであったが、知人は学生時代からスキー等で遊びに来ていたらしい。
アマゴも岩魚も数は多くないが、二人の中では「神様、仏様、小川様」と会話するくらい適度に楽しめる渓流であった。
私は釣果より、花崗岩の岩肌や森林鉄道跡など木曽谷でしか見られない趣のある風景に満足感を得ていた。この時、よほどの好印象だったのであろう。今まで通っていた岐阜県の河川を捨てて木曽川水系に通うことになる。

上松小川は阿寺山を水源とする赤沢(全面禁漁区域)が主体の様であるが、実際には西股山を水源とする黒沢が主の風格を持つ。
赤沢と黒沢の分岐点に一般車規制のゲートが設置されており、黒沢への入渓は徒歩になる。
赤沢上流までは一般車で通行でき、木曽国有林の中で最も美林とされる赤沢美林が源流一帯にある。
しかし、実際訪ねてみると観光地化されており少々がっかりした。
だが、小さいお子様をお持ちの方には安心して自然を体験させてあげることができる場所ではないかと思う。

赤沢、黒沢合流点より少し下流に岩盤の上を滑るように水が流れる五枚修羅と呼ばれる場所がある。このへんは秋の紅葉も美しい。私にとって最初の木曽が上松小川である。

2004年 初記


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


2006年6月24日 初めてツキノワグマの撮影に成功

2006年6月24日。この日は知人と上松小川でオオルリの撮影をしていた。
ふと、木を見ると大きく揺れており林業関係の人でも居るのかと思い近づいてみるとツキノワグマであった。右耳に刻印のようなモノがあり一度捕獲されたのであろう。
私たちを見るとそそくさと渓流へ降りていったので、後を追いかけるように見に行ったのだが「全く気配が感じられない」のである。これだけ大きな動物が今まさに目の前近くに居るハズなのに全く気配が無いのだ。
クマを見た時よりもこの気配を感じられないことに怖さを感じてしまった。もし、このクマが降りていった場所で撮影や釣りをしていたらクマが降りてきたことに気づくだろうか?
そう思うとぞっとした。撮影や釣りでの熊対策をきちんと考えよう・・・そう思わせてもらえたのも上松小川である

2012年 追記



Copyright(C) Kazuhiro Kobayashi All rights reserved.
inserted by FC2 system