5. 「静かな峠」
 
2004年5月26日 これより開田高原

木曽で心安らぐ場所は?と訪ねられたら・・・。
木曽福島から国道361号線に入り黒川沿いに約7キロ、道を左に分岐し西洞川に沿って高度をかせぐ静まりかえった「静かな峠」がある。それが「地蔵峠」。

古くは飛騨街道として、木曽と飛騨を結んだ唯一の交通動脈であったが、その険しさは各書籍でも記録されている。(今の地蔵峠は幅は狭いものの整備されている。)
現在では、木曽福島から国道361号線を利用し、新地蔵トンネルを抜ければあっと言う間に開田高原に入れるので、地蔵峠越えで開田高原入りする人は新地蔵トンネル抜けより少ないと思われる。

唐沢の滝や西洞川の瀬音、木々に囲まれながら鳥のさえずりを聞く。頂上には石地蔵さん(初代石地蔵は盗難に遭い、現在は二代目石地蔵)が旅人を待っている。
昭和四十七年から何人の旅人を見てきたのだろう。「これより開田高原」の碑に寄り添いながら物想いにふける、私にとって心安らぐ場所である。

2008年10月13日 二代目の石地蔵様


峠を越えれば開田高原がひらけ、西方に御嶽山、北方に乗鞍岳が飛び込んでくる。
この眺望だけで旅の気分が満たされる。


2004年 初記
2012年 石地蔵様の写真追加



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